野菜のための一本は?
野菜を切るための包丁が菜切り包丁です
野菜を切るための包丁も更なる一本として欲しいところです。
私の母も持っていますが、かつてはどこのご家庭にもあったのが長方形の菜切り包丁。基本的には野菜を切るための包丁ですが、ごぼうでも硬いかぼちゃでも何でも使えて重宝していました。
また、菜切り包丁はどちらかと言うと家庭向き。プロの料理人や料理研究家の方が使用をするのは薄刃包丁。
薄刃包丁は文字通り刃が薄く、例えば大根のかつらむきや針しょうがなど薄くて細く、さらに繊細に仕上げたい場合に出番になる野菜専用の包丁です。
薄刃包丁には2種類あって、先が四角になっているのは主に関東で使用をされている薄刃包丁。それに対して先が丸くなっているのは、主に関西で使用されている形の薄刃包丁。これは一般的には鎌形包丁と言われています。
また、懐石料理を作るときに板前さんが使うプロユースの包丁でむきもの包丁という包丁もあります。これは野菜用でも特に野菜をむくときだけに使用されるそうです。
薄刃包丁は和包丁。ですから片刃で切れ味が鋭いので野菜の細胞をスパッと断ち切って鮮度を保ちます。
また、その鋭さのために切り口が美しく表面がつやつやして本当に綺麗に切ることができます。実際に食感もかなり違うようでせん切りなどはシャキシャキ感が違うようです。
野菜を極めたい!のであれば迷わず欲しい包丁が薄刃包丁です。