包丁の歴史【1】
包丁は刃物・・・あたりまえですが。
特にその和包丁の作り方などを見てみるとまさにその姿は日本刀!日本刀の特徴は切れ味。これは外国の剣などにあるしなりの良さや柔軟性とは違う特徴です。
これは食文化の違いから来ていると言われています。
魚や野菜を中心に食べていた日本の食文化に関係してるようでさらに、西洋人と日本人の体格の違いから武器としての能力を突き詰めた結果とも言われています。
更に包丁を砥石で研いだりして手入れをしたり、柄をか取り替えたりする文化はまさに日本刀と同じ。
そしてそこには神聖なものとエコ・・・。もったいないという道具を大切にする日本の文化があります。
料理に使用する刃物を包丁と呼びぶのは実は日本だけの文化のようです。中国では「菓刀」や「菜刀」と呼ばれているそうです。
もともとは中国の庖丁(ほうてい)と言う人の刀が語源。庖丁(ほうてい)さんは魏の国王の惠王に仕えた職人。
その非常に見事なさばき方で、この庖丁(ほうてい)さんの使用した刀の「庖丁刀」が省略され「庖丁」と呼ばれるようになったとか。
その腕前は、何十年も包丁を研ぐことも、刃こぼれさせることもなく数千頭の牛を見事にさばいたと記述されているほど。
まあ、少し神話化しているような感じもしますが・・・。
ちなみに「ほうちょう」と言うのは日本語読み。
「庖」の字が「包」になったのは「庖」の字が当用漢字外とされたため。ですから、同音である「包」で代用することになったので今は「包丁」と書きます。