鋳物ホーロー鍋の特徴
ル・クルーゼに代表される鋳物ホーロー鍋の特徴は?
鋳物ホーロー鍋は、熱の伝わりにムラがなく、長い時間煮込んでも鍋に匂いが付かず汚れも落としやすいのが特徴です。保温性にも優れていてじっくり火が通って食材の味をストレートに味わうことが出来ると言います。
鋳物とは鉄やコークスを高熱で溶かして鋳型に入れられて焼かれたもの。そしてそれをガラス質を焼き付けたものがホーロー。 特に有名なのはご存知ル・クルーゼ。ひとつひとつ丹念に造られていて、現在の鋳物ホーローウェアでは世界一の生産量を誇っています。
その過程はまさに手作業。
まず1400℃の炉で材料の鉄とコークスを溶かします。それを鋳型にはめこみ約300℃の熱で7~8分焼かれます。
焼きあがったものをひとつひとつ研磨機にかけ、その後も丹念な研磨を繰り返します。
この工程の最後はヘッドフォンをつけた専門の職人さん。無垢のブナの木でできた小槌で叩いて、1mmにも満たないひび割れまで、その音でチェックします。その後、ホーローがかけられて仕上がります。
また、ル・クルーゼに代表されるように鋳物ホーローの鍋はそのカラーバリエーションも楽しい部分。デザインも良いので人気があります。
欠点と言うとその重さ。そして傷や割れが入るとそこからサビたりすることがあります。
長い年月をかけてじっくり使いこなすと言う楽しみもあるのが鋳物ホーロー鍋です。
また、鋳物ホーロー鍋の使い方は、蓋の重さを利用して少なめの煮汁で煮含めるのがポイントです。熱効率が良いので、蓋をしたまま余熱を利用する場合もあります。逆に、火が通り過ぎると言う場合もありますのでその場合は蓋を少しずらして様子を見ながら煮ると失敗が少ないです。
とろ火で煮たい場合は焼き網などの上に乗せて煮るとごくとろ火で料理が出来ます。また、蓋がオーブン対応であれば、オーブンで蒸し煮にすると煮詰まったり、焦げ付いたりする心配がありません。