材質、大きさ…その組み合わせで選ぶ
15cmの鍋を選ぶ
15cmくらいの鍋だったら断然、アルミの行平鍋がいい
まずは15cmくらいの鍋です。これは断然片手のアルミ鍋が使いやすくて良いと思います。
毎日の味噌汁やちょっとした料理など登場する機会はかなり多いです。ですから、軽くて取り回しがよく、汚れに強く、丈夫なアルミ鍋が良いですね。
また、15cmくらいの鍋は汁気のある料理を作ることが多いので、形状としては行平(雪平)鍋が良いですね。
行平鍋はその注ぎ口がポイントです。普通は片側にしかついていませんが両側についていればなお便利です。
煮ものなど落し蓋をして煮汁を適度に蒸発させながら煮詰めるには、行平鍋の形状が対流を作り味を含ませてくれます。また、その鍋底の丸い形状を使用して泡だて器を使用してソースを作っても混ぜ残しが少なくなりますね。
20cmの鍋を選ぶ
20cmくらいの鍋はステンレス多層構造鍋が最適
20cmくらいの鍋を選んでみます。
まず材質的にはステンレス多層構造鍋が良いと思います。オールマイティに使えますし、特に和風の煮物などを良く作る場合にはまさに最適ですね。
もちろん、鋳物ホーロー鍋やアルミ鍋という選択もありますが、長く綺麗に使うと言うことを考えるとやはりステンレス多層構造鍋が最適だと思います。
鍋の形状としては両手鍋が使いやすいですが、もし可能であれば片手鍋も一緒に揃えておくと、料理によって使い分けができてなお良いですね。
ステンレス多層構造の鍋は熱伝導率が良いのが特徴です。
ですから、わずかな水分で野菜などを調理する無水料理ができます。そのためには鍋フタが密閉できるような作りになっていることも選ぶポイントになります。
特にヘルシー志向の方であれば、テフロン加工などのフライパンなどと一緒に揃えたいアイテムです。
24cmの鍋を選ぶ
24 cmくらいの鍋は鋳物ホーロー鍋がいい
最後は24cmくらいの鍋を選んでみます。
まず、材質的には鋳物ホーロー鍋が良いと思います。
特にカレーやシチューなどの煮込む料理には最適ですし、そのような料理は一度にたくさんの量を作ることが多いですよね。逆に少量だと上手く煮込めませんから24cmくらいの大きさの鋳物ホーロー鍋でじっくりと作りたいところです。
もちろん、家族が多く、毎回作る量が多いご家庭などはステンレス多層構造鍋と言う選択もあります。
ちなみに形状は、この大きさだと両手鍋がほとんどです。
鍋は料理によって使分けるのがよい
このように組み合わせを考えてみると料理によって使い分けるのが実は一番よいことがわかります。
例えば、毎日作る味噌汁などはアルミ鍋…
野菜などを中心とした料理や、栄養を閉じ込めたい魚な肉料理などはステンレス多層構造鍋…
煮込みやカレー、シチューなどは鋳物ホーロー鍋…
それでもまず最初に持ちたい『一生ものの鍋』をどれかひとつ選ぶとすると、商品や価格のバリエーションも多く、3つの材質の中では一番万能であり、取り扱いも使い回しも良い20cm~24cmのステンレス多層構造鍋が個人的には良いと思います。
しかし、どの鍋を選ぶにしても愛着をもってお手入れが出来るようにそれなりの価格と品質のものが良いですね。愛着の沸いた鍋はそれこそ一生使える手の延長としての道具になりますから・・・。